1953年に製作された不朽の名作「ローマの休日」
ヨーロッパで撮影されているこの作品は、そのロケーションも素敵で印象的な場面もたくさんありますよね。
中でもスペイン階段でオードリーがジェラートを食べるシーンは記憶に残るシーンだと思いますが、コーンを捨てる姿に衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
この記事ではローマの休日のジェラートを食べるシーンに焦点を当てて、コーンを捨てる理由や何味を食べているのかについて考察していきます。
ローマの休日のジェラートのコーンを捨てる理由
王室の窮屈さから脱走したアン女王はローマを自由に歩き回り満喫する中で、ジェラートを買いお花屋さんに足をとめたりしつつ広場の階段でジェラートを食べます。
そしてジョーに声を掛けられるわけですが、アイスのコーンの上部分を食べ終えたアン女王はジョーと話しながらさりげなくコーンを横へポイ!!
えっ!?ポイ捨て!?という驚きのシーンが登場します。
では早速シーンを振り返りながらなぜオードリー(アン女王)がコーンを捨てるのかについて考察していきます。
ジェラートのコーンを捨てた理由は女王様だから
結論から言うとコーンを捨てた理由は「女王様だから」に尽きると思います。
王位継承者としてかなり制限を受けながら育ってきたアン女王はそもそも外の露店のようなお店でジェラート買って食べるということ自体初めてだったのではないでしょうか。
アン女王が今までの暮らしの中で食べていたジェラートは冷えたお皿に美しく盛られたジェラートだったのだと思います。
そこからなぜポイ捨てに繋がったのか詳しく考察していきます。
①コーンは器だと思った
お皿に盛られたジェラートを食べ物だと認識していた場合、アン女王にとってジェラートが乗っていたコーンは器だと思ったのかもしれません。
つまりコーンが食べられるものとして知らなかった、そのようなお嬢様育ちゆえの無知を表現していたのではないかと思います。
②ゴミは誰かが片付けるもの
王位継承者という生粋のお嬢様であるアン女王にとってゴミとはどこに捨てても誰かが拾って片付けるものという意識だったのかもしれません。
アン女王がいる王宮では当然何人ものお付きの方、お手伝いさんがいることでしょう。
そのためゴミはゴミ箱へという感覚すらもなかった、それほどまでに世間離れしたお嬢様ということなのかもしれません。
③ゴミ箱があった
たまたま近くにゴミ箱があった説です。
しかしこの可能性は映っているシーンからしても可能性は低いでしょう。
食べていた場所は階段でとてもゴミ箱を設置するようなところでもないためゴミ箱はなかったものと思われます。
④ひとまずそこに置いた
アン女王の仕草を見てもポイっと投げたりする感じではなく、そっと近くに置くような、誰かに渡すような感じに見えます。
このときちょうどジョーに話しかけられたタイミングだったこともあり、食べるの終わらせて、ずっと手で持っているのも・・・ということで腰を掛けている近くに置いたのかなとも思います。
その後はジョーに連れられて行ってしまうのですがもしかしたらきちんとゴミ箱まで捨てにいっていたかもしれませんね^^
生粋のお嬢様といえば世間知らずといえども品のない行動はしないもの、と思いたいです。
ローマの休日で食べてるジェラートは何味?
ではアン女王は何味を食べているのかについて考察していきます。
ローマの休日のジェラートのお店はジョリッティ
ローマの休日に出てくるジェラートは実際に日本でも食べることができます。
お店の名は「ジョリッティ」
1900年から続くイタリア王室御用達の老舗ジェラート屋さんで、2021年に日本に上陸し、マルイ有楽町の3階にあるジョリッティカフェ、または新宿ルミネエスト地下1階にて食べることができます。
価格帯もサーティーワンとさほど変わらないので気軽に楽しめるデザートとなっています。
ジェラートの味はミルク
白黒ということもあり色で判別できないため味については正確には分かりません。
影というか見方によってはマーブルにも見えます。
しかし一番の有力候補はミルク味ではないかと推測されます。
というのもジョリッティの創業者はジョリッティを立ち上げる前にミルクや乳製品の販売を行っており、ミルクに関してはひと際思い入れも強いもの、そして一番の自慢の売りでもあります。
映像からしてもチョコなどの色の濃いフレーバーではないようなのでミルク説が一番濃厚と思われます。
現在でも取り扱いのあるフレーバーでいえばリンゴ、ゆず、ピスタチオ、ヘーゼルナッツなども色的にはあり得ますが・・・いやいやここはやはり王道のミルクではないでしょうか^^
ローマの休日のスペイン階段でジェラートは禁止!
この印象的なシーンを真似してみたい!!スペイン階段にいったらジェラートを!と思った方もいるかもしれませんが実はスペイン階段では飲食禁止なのです!!
その実情についてまとめました。
ジェラートを食べている場所の名前はスペイン広場
アン女王がジェラートを食べているのはイタリアのローマにあるスペイン広場の階段です。
イタリアにあるのになぜスペイン広場というかというと、この近くにスペイン大使館があることからスペイン階段という通称が広がったようです。
正式なこの場所の名称は「トリニタ・ディ・モンティ階段」。
このトリニタ・ディ・モンティはこの階段を上った先にある教会の名です。
ちなみにこの教会はフランス人の教徒向けにミサが行われる教会のようです。
つまりフランス人向けの教会の階段なんだけど近くにスペイン大使館があるからスペイン広場という通称になったローマにある階段ということですw
スペイン階段でジェラートは禁止
こんな名シーンが生まれた聖地であるスペイン階段ですが、それゆえに観光客によるゴミや座り込み問題が発生していました。
そのためスペイン階段では現在飲食が禁止となっています。
いや、それどころか座り込んだり寝そべったりというような行為を禁止する条例まで施行されました。
悪質とみなされた場合は最大400ユーロ、日本円にして5万5000円もの罰金となりますので注意が必要です。
またトランクのコロコロを階段でやらないなど建造物を守るための細かな決まりがあるようなのでスペイン広場に行かれる際はやってはいけないことをよく確認することをおススメします。
スペイン階段のジェラート禁止はいつから?
ローマでは2012年に歴史的建造物近くの広場での飲食を禁じる条例というものが施行され、スペイン階段もその条例の対象ということでジェラートを食べることも禁止となったようです。
しかしもっと前、1990年後半くらいからは禁止となっていたようで、何も知らずにそこで食べたら怒られたというエピソードもありました。
罰則のあるような規則が定められたのは2012年でも、実際に禁止となったのはもっと前のようです。
そしてこれに伴い、近くにあったジェラート屋さんもなくなってしまったようです。
憧れのシーンができないのは残念ですが歴史的建造物や景観を守るのも大切なことなのでもし行かれる際はルールを守って存分に楽しみましょう^^
まとめ
ローマの休日のジェラートのコーンを捨てる理由や何味を食べてるのか、また本当は飲食禁止場所についてまとめました。
・捨てる理由はお嬢様育ちゆえの無知や世間知らず、または置いただけ
・味はミルク説に1票
・現在は飲食禁止、座り込み禁止
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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