2009年に公開された日本のアニメ映画サマーウォーズ。
作品の中でかなりキーパーソンであるおばあちゃん(陣内栄)が途中で死んでしまいます。
この記事ではおばあちゃんの死因や遺言についての解説と、いろんな重役とのパイプを持つおばあちゃんはそもそも何者だったのかについて解説していきます。
サマーウォーズのおばあちゃん(栄)の死因や遺言
サマーウォーズのおばあちゃん(栄)の死因
結論から申しますとおばあちゃんの死因は狭心症です。
90歳になるおばあちゃんは持病で狭心症を患っていました。
お医者さんである万作さんの携帯ではおばあちゃんの体調をモニタリングしており、もし心拍や血圧などなにか異常があればOZを通じて通知が鳴るシステムになっていました。
しかしおばあちゃんの発作のタイミングが悪く、ちょうどハッキングAIのラブマシーンによりOZが正常に機能していませんでした。
そのため送られてくるはずのデータが昨日より送信されておらずおばあちゃんの異変に気付くことができませんでした。
狭心症というのは心臓の表面に張り付いている冠動脈という血管が狭くなって血流が悪くなって起こる病気です。
そしてこの血管が詰まると聞きなじみのある心筋梗塞という病となります。
心筋梗塞の前兆として狭心症が挙げられるのですが、おばあちゃんは狭心症から心筋梗塞を発症してしまったのではないかと推測されます。
心筋梗塞になった場合、発症から1時間が肝と言われており、その間に適切な処置をしないと86％が心停止を起こすと言われるほどスピードで死に至る病です。
もしOZが正常に働いていていつも通りだったら助かったのか？に対して、万作が寿命だろうといったのはどちらにしても救えなかった。90歳という高齢であり耐えられなかっただろうということだと思います。
また今作は細田監督が初めて死を描いた作品となっています。
子どもたちに死を見せたくないという思いがあった監督がそれでも入れたこの死というのは、物語にとってどうしても必要であり、ショックを与えるような死に方でなくあくまで寿命で天寿を全うした死と表現したかったのではないかなと思います。
サマーウォーズのおばあちゃん(栄)の遺言で伝えたかったこと
おばあちゃんの遺言はざっくりと
・取り乱しているであろうみんなを落ち着かせること
・侘助が帰ってきたらお腹いっぱい食べさせて欲しいこと
・侘助への思い
・家族同士手を離さずみんな揃ってごはんを食べること
・お腹が空いていること、一人でいることがないように
・みんなへの感謝
が綴られていました。
これらを見るとなぜ侘助だけが個別に遺言に登場するのだろう？贔屓じゃないか？と思われるかもしれません。
しかしこの映画の最大のテーマは家族のつながり。
侘助はおばあちゃんの夫の浮気相手の子どもという可哀想な立ち位置です。
その上山を勝手に売ったり10年間音信不通な不届きものでもあります。
しかしおばあちゃんとしてはそんな侘助も養子として認められた立場にあり、おばあちゃんにとっては愛する夫の血を引く子どもですので、家族としてみんな受け入れて欲しい。
そして戦争を経験しているおばあちゃんだからこそ空腹や誰かが欠ける、一人でいることの悲しさを知っているため家族の絆を大切に、たくさんの時間を共有しながら当たり前の日々を大切に過ごしてほしいというメッセージが込められていたのではないでしょうか。
また自分がそう長くないことを予感して事前に書いておいたのでしょう。
そういったところにもおばあちゃんの人柄がよく表れていますよね。
サマーウォーズのおばあちゃん(栄)は何者？
物語を見ているとなんだかお偉いさんとのパイプを持つおばあちゃん。
一体何者！？と気になりませんか？
おばあちゃんの仕事は元教師でその教え子たちが政治家、官僚、地方の実力者となりおばあちゃんの幅広い人脈に繋がっているそうです。
警視総監も教え子の一人なため、タメ口でお話されています。
さらに旧士族で戦国時代から400年以上も続く名家でかつては大地主という設定もあるんだそうです。
それでいてカリスマ性も抜群なためとても影響力を持った人物ということですね^^
まとめ
サマーウォーズのおばあちゃん(栄)の死因や遺言について解説！そもそも何者なのかについてまとめてみました。
・おばあちゃんの死因は狭心症からの心筋梗塞
・遺言は家族のつながりを大切することを伝えている
・おばあちゃんは元教師、さらにかつては大地主で財政界に強いパイプを持つカリスマ
最後までお読みいただきありがとうございました！
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