1989年にアニメ化し公開された宮崎駿監督のジブリ作品「魔女の宅急便」。
作品の中盤でキキがお客さんとして老婦人と使用人のバーサに出会います。
この使用人のバーサ、実は他のジブリ作品キャラと関係があると言われています。
この記事ではバーサにスポットを当てて、キャラクターの背景を考察していきます!!
魔女の宅急便のバーサと紅の豚のフィオの関係は親戚
老婦人のためにせっせと働くバーサですが実は紅の豚のフィオと親戚関係にあると言われています。
そういわれる理由はそれぞれの作品に登場するセリフや時代背景にあります。
では順に解説していきます!!
時代背景
まずそれぞれの時代背景から振り返ります。
紅の豚は1920年~1930年頃の時代が舞台となっています。
そして魔女の宅急便ははっきりとはいつの時代と言われていませんが、宮崎駿監督は「第二次世界大戦を経験しなかったヨーロッパ」と話しています。
この言葉をどうとらえるかにもよりますが、作品に登場する物や車から第二次世界大戦後と推測され、1950年~1960年頃ではないかと言われています。
実際の映画の公開年は紅の豚の方が後になりますが、作品の時系列的には紅の豚から魔女の宅急便へ続くといった形になっています。
この時系列から見てもバーサが60歳前後とすればつじつまがあうようになっています。
舞台の場所
紅の豚も魔女の宅急便も舞台となる街はヨーロッパです。
紅の豚ではイタリアのアドリア海が舞台となっています。
魔女の宅急便でははっきりとした場所は言われていませんが、スウェーデン、クロアチア、ポルトガルなどがモデルになっていると言われています。
クロアチアはアドリア海に面していることもあり同じヨーロッパが舞台ということから繋がりを感じることができます。
魔女に対する描き方
魔女と言うと実際のヨーロッパ―では魔女狩りと言われるように、魔女はタブー視されておりみんなから忌み嫌われる恐れられている存在でした。
しかし作品の中では魔女や黒魔術に対してとても寛容なヨーロッパの世界観となっています。
このこともつながりを描く1つだと考えられます。
バーサのひい婆ちゃん
魔女の宅急便でキキを見たバーサは「黒猫に箒。本当にひい婆さんが言っていた通りだ」と言うのですがこれは魔女の事について話を聞いていたということですよね。
このバーサのひい婆ちゃんとは紅の豚に登場する3人のおばあさんの一人と言われています。
紅の豚ではフィオの祖父が経営する飛行艇製造会社の臨時バイトの紹介の流れで3人のおばあさんを紹介します。
このうちの一人が見た目もとってもバーサにそっくりです!!
この真ん中のおばあさんですね^^
このことからも関係性が伺えます。
紅の豚のおばあさんのセリフ
そしてこの紅の豚に登場したおばあさんがこのように言います。
「ひ孫に小遣いあげたくてねぇ」
これはまさしくバーサのことと言われています。
バーサの行動
バーサはキキの真似をしてほうきにまたがってみたり、飛行船事故のニュースを真剣に見たりする場面があります。
ひい婆ちゃんが飛行船製造会社で働いていたこともあり感心が深かったり、魔女ついて聞いていたことから興味深々だったことを表していると言われています。
魔女の宅急便バーサとラピュタのドーラの関係は?
一方で、天空の城ラピュタに出てくるドーラとも関係があると言われています。
その理由についても考察していきます。
バーサはドーラの子孫?
まず1つは子孫説が出ています。
ラピュタの時代はお父さんが持っていた写真からすると1880年~1910年くらいでしょうか。
魔女の宅急便の方がずっと後なのであり得る話ではあります。
ラピュタの舞台はイギリスなので近いっちゃ近い場所ではあります。
しかしこの説が唱えられたのは見た目で確かに似ている・・・^^;
そして飛行船のニュースを食い入るようにみるのもドーラからの血筋ゆえではないかと言われています。
しかしながら見た目だけの判断は訴求力に欠ける気がしますしなんならこのような顔のおばあちゃん、探せば他の作品でも出てくる気さえします…そのため個人的にはこの説はないかなと思っています。
バーサとドーラは同一人物
あまりにも似ていることから二人が同一人物なのでは説も出ています。
現実的に考えれば生きている年代が違うのでありえないのですが、ファンタジーの世界なので時空をまたいで移動していたりして行ったり来たりしている可能性もゼロではないかもしれませんね。
しかしキャラクターの性格も全く違うし、ドーラが使用人なんて絶対やらないと思います^^;
なのでこの説はないと思っています。
まとめ
魔女の宅急便のバーサの紅の豚のフィオとの関係やドーラとの間柄についてまとめました。
・バーサのひいお婆さんは紅の豚に出てくる3人のおばあさんの一人でフィオの親戚
・ドーラの子孫説もある
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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