時をかける少女の千昭が絵を見たかった理由はなぜ?目的や意味について解説

映画

千昭は真琴のいる時代に来た理由をとある「絵」を見るためといいますよね。

その絵は「白梅ニ椿菊図」という絵で魔女おばさんが修復している絵で、その後消失してしまうため未来では見ることのできない絵です。

この絵が物語の中でもキーになっているものの、作品の中ではなぜこの絵を千昭は見たいのかについてあまり描かれていないことからこの絵を見る目的や意味が気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では千昭が絵を見たかった理由、その目的や意味について解説していきます。

時をかける少女の千昭が見たかった絵の意味

千昭はなぜこの絵を見たがったのか。

そもそもこの絵が何を意味しているのか、についてまずは深堀していきます。

白梅ニ椿菊図とは

そもそもまずこの絵は何なのかについて書いていきます。

まずこの絵の読みは「はくばいにつばききくず」と読みます。

この絵は何かモデルや元ネタがあるわけではなくこの作品のオリジナルとなっています。

書いたのはアニメーション制作会社に勤めていた演出家の平田敏夫さんという方が描かれています。

なぜ演出家である方に絵を依頼したのか、細田監督がトークイベントにてこの絵に関する話をされています。

平田さんの絵って、何かとっても暖かいこの作中の絵も、描かれた経緯が分からなくても何かが伝わってくるものがあるような絵なんだろうなと思っていたので、平田さんしかいないなと。

引用:渋谷オールナイトレポート

全体的にぼやかしたような絵になっていますが、この絵は女性の顔らしきものの下に、その下に4つの物が浮いており、その浮遊物は「宇宙」を描いているそうです。

その周りに花が描かれているそうですが、正直なところ目視でそのお花は確認できません。

タイトルはお花の名前になっていますがなぜこのタイトルなのかは謎ですね。

そして細田監督が言うには絵のタイトルは魔女おばさんこと和子が付けたんです。

誰が書いたかもわからないものということで、どこかから持ち込まれた絵を修繕していた和子がつけたんでしょうね。

 

白梅ニ椿菊図の絵の意味

この絵について修復をしていた魔女おばさんはこのように言っています。

長く見ていると緩やかな気分になる不思議な絵

この絵が描かれたのは何百年も前の歴史的な戦争と飢饉の時代

世界が終ろうとしているときにどうしてこんな絵が描けたのだろう

 

誰が書いたとか、美術的価値のある作品なのかはわからないけれど、絶望的な世の中で描かれた作品のようです。

ではこの絵は何を意味しているのか。

それは絶望的な世界に生きる人々の救いを描いているのではないでしょうか。

絵はなんだかあたたかなものに包み込まれるようなやさしい絵ですよね。

戦争や飢饉は生きることそのものが脅かされている状態です。

そんなときにみんなの救いになる絵を描いたものだと思います。

白梅ニ椿菊図は一夫が持ってきた?

この絵に関して所説ある中で、魔女おばさんの想い人である一夫が未来から持ってきたのでは?という説があります。

原作をご存じの方は知っているかもしれませんが、魔女おばさんは原作のヒロインである和子と言われており、タイムリープ経験者です。

そのときの未来人が一夫という人物で、彼が未来から来るときに絵をもってきていて、千昭は自分と同じ苦しい世界の人が描いた絵を見てみたいという意味で真琴の時代に来た説です。

これも一理あるかもとは思いますが、監督の話や和子が何百年も前と言っていることからあまり当てはまる話ではないように思います。

千昭が絵を見たかった理由や目的

ではなぜ千昭はこの絵を見たかったのか、その理由は千昭の住む世界と大きく関わりがあります。

そのあたりからなぜこの絵を見たかったのかについてまとめていきます。

千昭の住む世界

千昭の住む世界について詳細は語られていませんが

・川が流れているのを初めて見た

・自転車に初めて乗った

・空がこんなに広いことを初めて知った

・こんなに人がたくさんいることを初めて見た

と言っていたり、友人と野球をするという真琴の時代ではありふれた光景さえないような時代ですよね。

つまり殺伐として幸福度の低い時代に生きていることがわかります。

現代の私たちが毎日当たり前に見たりできていることが失われているという想像もできない世界のようです。

千昭が絵を見たかった理由

そんな世界で生きる千昭の心は絶望感が大きかったのではないでしょうか。

そんな中でこの絵を見たかったのは「希望」を見出したかったのかもしれません。

絵というのはよく心を表すと言いますよね。

使う色や、描くもの、その絵のタッチなどで自分の心を客観視したりできるとも言います。

自分がつらいときに笑顔や虹のような配色の明るい絵ってなかなか書けません。

それをふまえるとこの白梅二椿菊図というのは魔女おばさんも言っているようにとても不思議な絵なのです。

世界が終わるような状況の中でなぜこんなあたたかい絵が描けるのか。

これは千昭にとってもすごく疑問だったことと思います。

千昭は絵を見て作者の心理を読み解くことで生き方とか考え方とか絵を見て感じる、今までの自分の中にない価値観みたいなものを探したかったのではないでしょうか。

未来に帰ったときにこんな絵が描けるような作者のように生きられるヒントを見つけたかった。

それと同時に千昭はこの絵をみて一生忘れないつもりだったといっています。

きっと千昭の住む世界にはあたたかで心安らぐようなものが全くないのでしょうね。

つらいときにこの絵を思い浮かべて心の癒しにしようと思ったのかもしれませんね。

まとめ

時をかける少女の千昭が絵を見たかった理由はなぜなのか、目的や意味について解説しました。

・絵を見たかった理由は絶望的な世界で生きていた人が描いた絵に癒しを求めた

・描いた人の心理から悲惨な未来で生きていくヒントを得たかった

最後までお読みいただきありがとうございました!

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