ショーシャンクの空にアンディはレコードをなぜ流したの?刑務所の曲はフィガロの結婚の何番?

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アンディは中古図書の片付けを始めたときにレコードを流しますが、なぜこんな行動をしたのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

なぜならショーシャンク刑務所は所長や刑務官の言うことが絶対でその指示に従わなかったり勝手な行動をすれば時には命さえ奪われるほどの暴行を加えられますよね。

アンディはレコードを流せば自分がどんな目に遭うか分かっていたはずです。

それなのになぜアンディ―はレコードを流したのでしょうか、そして選曲の理由はあるのでしょうか?

この記事ではアンディがレコードをなぜ流したのか、そして「フィガロの結婚」を流した理由や詳しい曲名について解説していきます。

ショーシャンクの空にアンディはレコードをなぜ流したの?

レコードを流せばどうなるのかアンディは分かっていたはずです。

事実、ハドリー刑務官がきてアンディは懲罰房に2週間入れられてしまいます。

部屋に入ってこれないようにカギを閉め刑務所内に響き渡るようにスイッチを入れ、止めるように声をかけられればボリュームをあげる。

そこまでしてレコードをなぜ流したのでしょうか。

その理由について解説していきます。

 

みんなに自由と安らぎの時間を与えた

オペラは最高の総合芸術と言われ富裕層が好む娯楽の1つです。

囚人たちはほとんど目にしたり聞いたことのないものだったことと思います。

事実レッドは「この曲を知らない、よほど美しい内容の歌なんだろう」と言っています。

知らなくても綺麗なもの、美しい芸術に触れることは人の心を豊かにします。

塀の中で自由の暮らしのない主人たちに、少しでも心安らぐ時間を与えたかったのではないでしょうか。

 

音楽の可能性を伝えたかった

囚人たちには自由もなく希望もなく、楽しみと言えることがほぼない生活を送っています。

そんな姿を見てきたアンディは物がなくても楽しめる音楽という自由を1つの楽しみとしてみんなに伝えたかったのではないでしょうか。

懲罰房から出たアンディは

音楽は決して人から奪えない

心の豊かさを失ってはいけない

人間の心は石ではない

と話しています。

音楽は心の中で奏でることができる。

そうやって小さなきっかけから心は変わり状況が変わるということを伝えたかったように思います。

 

みんなに希望を持つことを伝えたかった

このレコードのシーンはブルックスが自殺をして刑務所内が暗くなった後、アンディが何度も書いていた手紙の返事がきて再び希望の光が差してきたタイミングですよね。

アンディは希望を抱き続ければ状況は変わるという思いを確固たるものにしました。

刑務所の中では終身刑で長く刑務所生活を送る人、また仮釈放が見込めない、また刑務所環境の悪さからただ生きているだけの人で溢れています。

そんな心を失ってしまった人たちに芸術の力を借りて生きる希望をまた芽生えて欲しくてレコードをかけたのではないでしょうか。

閉鎖的な空間の中で変わりばえもなく、目標もなく生活をしている囚人たちに変化をもたらすことは容易ではありません。

しかし何かきっかけがなければ人の心は動きません。

そんな中音楽を聴くということは非日常でありすごく刺激的なことだったと思います。

当たり前に身近にあった音楽が今はない生活、そこから抜け出したいというきっかけになればという思いもあったのかもしれません。

 

刑務所の曲はフィガロの結婚の何番?

アンディが選曲した曲はモーツァルトの「フィガロの結婚」という本当に有名な曲です。

もっと詳しく言うと流れた部分は

フィガロの結婚

第3幕 20番 

手紙の二重唱「そよ風に寄せる」

です。

この曲はモーツァルトが30歳のころ作曲したものでオペラの中でも屈指の人気を誇る名作なんだそうです。

フィガロの結婚 そよ風に寄せるを選曲した意味

では、なぜこの曲をアンディは選んだのかについて解説していきます。

フィガロの結婚の内容

あんなにも綺麗で穏やかな歌とは裏腹にこの曲の内容はとんでもないドタバタ劇を描いています。

第1幕から4幕まで計2時間50分にわたる作品ですがその中でざっくり物語を説明すると

アルマヴィーヴァ伯爵に仕える部下フィガロがスザンナと結婚式の日。

伯爵がスザンナに初夜権を行使しようとしていることが発覚

(初夜権とは中世ヨーロッパで権力者の領域の新婚夫婦の初夜に、新郎先に新婦を味見する権利)

それを知った伯爵夫人とフィガロ、スザンナがそれを阻止する計画をたて伯爵を更生させる

という内容が描かれています。

この間に他の人物も混ざりあい複雑に人間関係が絡み合いますが主の登場人物の流れはこのような感じです。

初夜権は実在したのか真偽は不明のようですが実在したとすれば本当しょうもない権利ですよね。

アンディの理想

状況は全く違いますが浮気だったりという部分はアンディの妻を連想させる部分でもあります。

最終的にこの曲では浮気をした伯爵が自分の行いを認め、夫人の謝り丸く収まるハッピーエンドとなっています。

アンディは真犯人により妻は殺害されてしまいますが、そうなってしまったのは自分のせいだと悔いていましたよね。

妻の事を愛していたとも。

もしかしたら再構築をしたかったし、こんな風にハッピーエンドを迎えられていればどんなに幸せだったかという思いをはせていたのかもしれません。

 

アンディの未来の暗示

この曲にはこれから脱獄をするアンディを暗示している側面もあります。

曲の中では伯爵に改心してもらうために、夫人たちが計画をたてます。

それがまさにこの手紙の二重唱で描かれる話でエンディに通じる部分となっています。

伯爵の企みを暴くために夫人らがした作戦は

スザンナから伯爵に逢引の手紙を出します。

それは、松の木の下で待っていますという内容でした。

しかし実際には夫人がスザンナのフリをして待ち伏せをする。

夜の闇にまぎれていれば入れ替わっていてもバレない。

 

という内容でした。

これは脱獄計画を暗示しているととれるのではないでしょうか。

手紙はアンディが免許証偽造などのためにたくさん出していたこと、またレッドが仮釈放したときに約束の場所に埋められていた手紙の2つの意味が。

そして木の下で待っていますは、レッドへの手紙を隠してあった場所ですよね。

伯爵の悪事をばらすというのは所長や刑務官の悪行をバラすということ。

そして入れ替わってもバレないというのは所長との靴や裏金の帳簿を入れ替えたり、架空の人物に成りすますことを表している。

そう思うとアンディの今後の行動について暗喩していると解釈できると思います。

 

まとめ

ショーシャンクの空にアンディはレコードをなぜ流したのか、刑務所の曲はフィガロの結婚の何番で選曲理由についてまとめました。

・レコードを流したのは自由と希望を伝えるため

・流した曲はフィガロの結婚のそよ風に寄せる

・選曲理由はアンディの脱獄の暗示

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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