ショーシャンクの空にレッドの罪は?最後の仮釈放の面談のセリフの意味を考察

映画

1994年に公開された映画「ショーシャンクの空に」。

アンディと出会うことによって生きることに希望を再び持つことで大きく人生が変わったレッド。

作品の冒頭と最後では仮釈放の面談で話す内容が様変わりしていますよね。

この記事ではレッドに焦点を当てて、そもそも何の罪だったのか、そしてレッドはどうして最後の面談であのように語ったのかについて考察していきます。

ショーシャンクの空にレッドの罪は?

アンディと出会う時点ではすでに20年も刑務所生活をしていたレッド。

しかしレッドの罪に関しては映画内でほとんど語られていません。

彼は一体何を犯してしまったのか、早速解説していきます。

 

レッドの罪は男性1人殺害による終身刑

レッドは最後の仮釈放の面談でこのように話しています。

「当時の俺は1人の男の命を奪った馬鹿な若造だ。」

このことから何かしらの理由で1人の男性を殺害した罪と言うことが分かります。

殺してしまった人物が何者なのか、また動機などについては全く語られていません。

ちなみに原作でのレッドの罪は妻を保険金のために殺し、犯行を目撃した隣人の女性と息子を殺害しています。

映画においては隣人の殺害はしてないというような設定なのかもしれません。

なぜ終身刑になったのか考察

日本においては1人の殺人の場合、終身刑がないこともあり有期刑がほとんどで稀に死刑というのが現状ですが、アメリカにおいては犯罪の内容によって級で分類され1人の殺人でも終身刑を言い渡されることがあります。

推測ですがレッドは保険金殺人などの計画的殺人だったり強盗・強姦・誘拐などの目的で殺したというような分類でいうと第一級謀殺にあたる殺人を犯したのではないかと思われます。

それによって一人の男性の殺人で終身刑となったのではないでしょうか。

 

ショーシャンクの空にレッドの最後の仮釈放の面談のセリフの意味

レッドは仮釈放の可否を決める面談でのやり取りが顕著に違ってきます。

仮釈放の決め手となった面談でのセリフにはどんな意味が込められているのでしょうか。

 

レッドの意志のない仮釈放面談

冒頭では収容から20年のとき、中盤では30年経ったときの面談シーンがあります。

どちらも共通してレッドはこのように言っています。

社会復帰は十分にできます。

改心しました。

昔の自分とは違います。

神に誓って今は真っ当な人間です。

このセリフ、見ての通りどこにでもある定型文ですよね。

レッドじゃなくても誰もが使いまわすような言葉を羅列しただけでレッドの心情は一切語られていません。

なぜこのような発言をしたのか。

それはレッドが反省をしてないとかではなく、仮釈放されることが嫌だったからわざとこのように答えていたのだと思います。

仮釈放して欲しいからいかにもな定型文を言ったのではなく、仮釈放されないために自分の意思を見せなかったのではないでしょうか。

アンディと話す中でレッドは

・刑務所がもう居場所となり外では生きられない

・ブルックスと同じで外の世界が怖い

・刑務所の中では調達屋をやっているが外では電話一つでなんでも手に入るから自分の必要性はない

というような不安を話しています。

このことから自由な外の世界に出るよりも一生刑務所でいいという気持ちがあったのだと思います。

 

レッドの心に希望が生まれる

そんなレッドですがアンディが脱獄する前の日にアンディと話した内容で心が動きます。

脱獄を決意していたであろうアンディはレッドに外にでたらどこに行きたいというような話をします。

メキシコのジワタネホに行きたい。

そこで事業をやるのに「調達屋」が必要だ。

 

案に外にでたら一緒に何かをやろうと言っているアンディに、アンディがまさか外に出られる日なんてないと思っている、そして自分は外が怖いレッドは「希望を捨てろ」と言い放ちます。

しかしそこでアンディは

仮釈放されたら自分の思い出の場所である牧草地に来い。

そしてそこにある黒耀石の下にあるものを見ろ。

と言います。

中身を聞くレッドに対して自分の目で見るように言います。

その後脱獄したアンディから絵葉書が届き、夢のように話していた出来事を実現していくアンディに勇気をもらい、外への希望を見出していきます。

 

レッドの最後の仮釈放面談のセリフの意味

刑務所に来て40年。そこで行われた仮釈放の可否を判断する面談でのレッドはこれまでとは全く違った返答をします。

後悔しない日など犯行を犯した日から一度もない。

当時の自分と話がしたいが無理だ。

当時の彼にはこの罪を背負って老いぼれた自分が残った。

仮釈放不可の印を押せ、時間の無駄だ。

仮釈放などどうでもいい。

このように語っています。

この言葉たちにはレッドの本心が籠っています。

このときのレッドは仮釈放をしたいとも、逆にしてほしくないとも思っていなかったのではないでしょうか。

だから仮釈放して欲しいための言葉でもなく、仮釈放を避けるための態度をとることもなくただただ自分の気持ちを語ったのだと思います。

刑務官は決まって更生したかどうかを聞くけれど、そんなことに意味はなく、本当の罪を償うというのはどんな状況に自分が置かれても一生背負っていくことだということを自分にも刑務官にも言っているように思います。

刑務所では希望は危険だとレッドは言っていましたよね。

希望を失わせる場所で、希望をもぎとる対応をしている刑務官に対して本当の罪をつぐなうとはどういうことなのか疑問を呈している部分もあるのかもしれません。

そして仮釈放後の生活に対して怖いというネガティブな気持ちがあったレッドですがこのときには不安はあれど仮釈放後のアンディとの約束もあり希望も見えていたのだと思います。

このセリフには仮釈放がどうではなくて、どちらにせよ自分は罪を背負って一生生きていくレッドの覚悟を表しているのだと思います。

またそこでどんな判断を受けようとその可否を受け入れて生きていく覚悟も。

レッドがこのように変わった要因として一番はアンディの存在ですが、もう一つ刑務官が変わったことも大きい気もしています。

アンディの脱獄によって刑務所の中の悪事がバレたわけですがそれまでの刑務所内は散々でしたよね。

もう私欲まみれのノートン所長やハドリー刑務官に支配されていたわけですがその二人がいなくなり、刑務所内もかなり変わったのではないかと推測されます。

それによって新しい所長や刑務官とは本音が話せる環境が整っていたのではないかとも思います。

 

まとめ

ショーシャンクの空にレッドの罪と最後の仮釈放の面談のセリフの意味を考察してみました。

・レッドの罪は一人の男性殺害による終身刑

・最後の仮釈放の面談は一生罪を背負って生きていくレッドの覚悟の表れ

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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