2021年に公開された劇場版名探偵コナンシリーズ、24作目の「緋色の弾丸」。
この作品ではコナンシリーズの中でも赤井一家が出てくるということでトリックも複雑かつ人間関係においても意味深なセリフがありました。
この記事では本作のキーパーソンの一人であるメアリーに着目して、物語終盤メアリーが言った小僧の意味や、あの子とは誰を指すのか、また沖矢の正体には気付いているのかについて考察してみました。
緋色の弾丸のラストでメアリーが言った小僧とあの子の意味は?
物語の終盤、メアリーは沖矢の後頭部に銃口を向けて「おいFBIの小僧・・・」と話しかけ釘を刺すようなセルフを放ち、沖矢も「小僧か」と苦笑したように言うシーンがありますよね。
このシーン、実は今後の赤井一家を左右する重要な場面ではないかと考えています。
それではこの「小僧」に込められた意味について考察していきます。
メアリーが言った小僧の意味
のちに詳しく書きますがこの小僧の意味を語るには、今回の緋色の弾丸でメアリーが沖矢の正体に気付いたのか気付いていないのかが重要な論点となると思っています。
個人的には今作でメアリーは沖矢=赤井秀一であることを確信したと思っています。
それを前提に考察していくと、この小僧は自分の子どもに対する不器用な愛情表現ではないかと思います。
これにはもともとのメアリーと赤井秀一の関係性にあると思いますが、もともとメアリーは息子である赤井秀一に対してツンツンしているというか、結構当たりの強いワードを投げかけています。
その様子は881話の「さざ波の魔法使い(前編)」で見ることが出来るのですが、この話では赤井がアメリカ留学中の赤井が卒業後FBIに入りたいという野望を知ったメアリーが
まるで死神に魅入られた幼稚な子どものよう
と言い放ってます^^;
メアリーは子どもに対してとても愛していて心配もしているのに素直になれなくて憎まれ口をたたいてしまうタイプなのではないでしょうか。
そのことを踏まえるとこの小僧は成長した息子に対してそれを認めるような発言なのかなと思いました。
メアリーと赤井秀一はFBIとMI6という安易に交流できない立場にあり、でもせっかく会えた息子に言葉をかけたくて出た言葉がこの小僧だったのではないかと思います。
メアリーが言った「あの子」の意味
メアリーと赤井秀一は簡単に会える関係ではない、そして後頭部に向けた銃口はメアリーが姿を見せないためでは・・・?ということから、このシーンの前にメアリーが言った「まだあの子にあうわけにはいかない」の「あの子」も赤井秀一のことだったのではともとらえられますね。
しかしこの「あの子」はコナンで間違いないと思います。
メアリーはコナンに対して警戒をしています。
なぜ警戒しているかというと、コナンが新一であることは知っています。
しかし、なぜ幼体化したのかその理由を知りません。
さらに黒の組織の一人であった灰原が近くにいることもあり、コナンがいわゆる黒の組織の人間なのでは?という疑惑が晴れないからです。
もしコナンが黒の組織側の人間だった場合、メアリーの正体を知られたら殺されるかもしれないという危機感と、黒の組織は夫である赤井務武を殺害した組織でもあるため非常に恐ろしい存在です。
そのためメアリーはコナンが黒の組織側の人間ではないという確信が持てるまでは「会うわけにはいかない」ということなのだと思います。
そしてこのセリフに対して世良真純はわかってるよと言っています。
世良真純は沖矢=赤井秀一だと全く知らないというのもありますが、ここでは単純にコナンのことを指している会話だととらえるのが自然ではないかと思います。
緋色の弾丸でメアリーは沖矢の正体に気付いている?
先ほど今作でメアリーは沖矢=赤井秀一であることを確信したという前提で考察していると書きましたがそう思わざるを得ない描写がたくさんありました。
それを紹介しつつメアリーが沖矢の正体に気付いているのかを考察していこうと思います。
メアリーは赤井秀一は死んだと聞いた
まず赤井秀一は偽装死をするわけですが、それがメアリーには赤井秀一が死んだと報告を受けます。
でも正直このときからメアリーはこの死に対して疑問を持っていたように思います。
感情面の描写になるのであくまで推測ですが、原作漫画において夫の死に対してメアリーは泣き崩れるような姿が描かれていますが、赤井秀一のときには飄々としているというかあっけらかんとしています。
そのことからどこかで生きていると信じていたのではないかと思います。
メアリーが沖矢の正体に気付いた理由
そんなメアリーがなぜ緋色の弾丸で沖矢の正体に気付いたのか。
その理由は主に3つあります。
①沖矢がFBIの人間だと気付く
②沖矢がジーコンドーをやる
③沖矢が変装していることを知る
では順に説明していきます!!
緋色の弾丸で要人であるジョン・ボイドを守るのが使命だったメアリーは沖矢がジョン・ボイドを狙う要注意人物としてマークしています。
監視を続ける中で沖矢が使うパソコンのデスクトップにFBIのロゴマークがあることに気付きます。
その後コンビナートの倉庫にて沖矢と戦うことになるのですが、このとき沖矢のジークンドーを目撃します。
さらに、この戦いで沖矢のマスクが破損し沖矢が変装していることを知ります。
沖矢がFBIの人物でジーコンドーが強くて正体を隠している。
このことからメアリーは沖矢=赤井秀一であると気付いたと推測します。
メアリーは赤井秀一の母ですし、ジーコンドーで戦ったことも過去にあるため所作が息子と同じということに気付くのではないでしょうか。
そもそもメアリーはごく一般の普通のお母さんではなく、非常に頭脳明晰な女性で、コナンの変声器を使って事件を解決したこともあるぐらい推理力も高い人です。
それほど勘の強い人でこれだけの条件がそろえば気付かないはずがない!というのが私の考察です。
まとめ
緋色の弾丸のラストでメアリーが言った小僧やあの子の意味や、沖矢の正体に気付いているのかについて考察しました。
・小僧の意味は息子に対する不器用な愛情表現
・沖矢のパソコンやジーコンドー、変装から正体に気付いた!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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