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平成狸合戦ぽんぽこのタイトルの由来や意味は?映画で伝えたいことやメッセージについても

2019/04/05
 
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1994年に公開されたジブリ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」。

環境問題をめぐる人間と狸の物語ですがとてもそんなテーマとは思えない可愛らしい狸のキャラクターとこのタイトル。

この記事では平成狸合戦ぽんぽこのタイトルの由来や意味、なぜ主役が狸なのか、作品を通して伝えたかったことやメッセージは何なのかについてまとめてみました。

平成狸合戦ぽんぽこのタイトルの由来や意味は?主役がたぬきの理由

タイトルの由来や意味は?

この作品は江戸時代末期に起きたといわれる狸たちの大戦争の伝説「阿波の狸合戦」がモデルとなっています。

そこから日本昔話にあるような「狸合戦」という言葉という言葉が浮かびます。

その狸合戦の前に「平成」とつけたのは高畑監督の案でばかばかしさを感じさせるためだったようです。

これで決定!となるところでしたがその題名に対して映画プロデューサーの奥田誠治が一言

「この作品には【ほ】の字がないんですね」と言います。

これまでの高畑監督の宮崎駿さんが製作に関わる作品には「ほ」の字が入るのがお決まりで

1968年 太陽の王子 ルスの大冒険

1987年 柳川割物語

1988年 垂るの墓

1991年 おもひでろぽろ

※1972年パンダコパンダは例外的に含まれていません

見事に「ほの字」が入っており平成狸合戦ぽんぽこ以降の公開された1999年の「ホーホケキョ となりの山田くん」も入っていますね。

少し脱線しましたが、この指摘を受けてタイトルにたぬきを表す言葉の1つ「ぽんぽこ」を付けたそうです。

この「ぽんぽこ」の由来って不思議ではないですか?

たぬきの鳴き声は近いもので言えば子犬の鳴き声のような感じです。

さらにお腹をたたく仕草なんてたぬきの生態にはないですし、実際にたたいても音はしないでしょう。

ではなぜ「ぽんぽこ」がたぬきを表す言葉になったかと言うと、人間の腹鼓の音がポンポンやポコポコと表現されることから、たぬきの太ってコロコロしたイメージと結びつき「ぽんぽこ」が俗語になったようです。

信楽焼のたぬきや絵で描かれる狸ってお腹がまん丸に書かれることが多いのでいい音がしそう!というのは分かる気がしますね^^

また狸の鳴き声というのは聞いたことがない人がほとんどですよね。

犬はワンワン、猫はニャーニャーと表現するときにウサギはピョンピョンと特徴を言うようにたぬきはポンポコと定着したのかもしれませんね。

 

なぜたぬきを主役にしたの?

今作は狸が主役となっていますが、当時狸を主役にしたアニメはありませんでした。

「たぬき」といってみなさんが思い浮かべる姿は「ニホンタヌキ」または北海道に生息する「エゾタヌキ」で日本の固有種で実はとても希少な生き物なんだそうです。

「日本独自の動物である狸の映画がないというのは、日本のアニメーション界がさぼってきた証拠」だと考えた高畑監督はたぬきの話作ろうと案を出し、「八百八だぬき」という杉浦茂さんの漫画からヒントを得て愉快で面白おかしいたぬきを描く作品をという企画が浮上したころから始まったそうです。

もう1つのエピソードとして、当時宮崎監督は自分を主人公にして豚の作品(紅の豚)を作っていました。

そのことから高畑監督は狸だ!と言い出したというむちゃぶりもあったそうです^^;

平成狸合戦ぽんぽこで監督が伝えたかったことやメッセージは何?

平成狸合戦ぽんぽこで監督が伝えたかったこととはなんでしょうか?

ジブリ作品では裏設定も含め諸説ありますし、視聴者に委ねている部分も多いが主なメッセージをまとめてみました。

 

環境問題への警鐘

一番伝えたかったことは「環境問題」ではないでしょうか。

今作では「多摩ニュータウン計画」と題し住み心地の良いベッドタウンを作ろうと、人間が狸たちの住んでいる森を削り、その計画を知った狸たちが妨害することから始まります。

人間にとって住み心地の良い場所を作るためには木々を削り宅地に変わります。

それに伴い、狸をはじめとするたくさんの動物たちの住処を奪い、木々が減ることで地球環境へも影響します。

森林破壊はもう何年も問題定義されている地球温暖化とも関係していると言われています。

最後にぽん吉が視聴者に向けて言う言葉。

テレビとかで開発が進んでキツネやタヌキが姿を消したって言うでしょ。

あれやめてもらえます?

そりゃ確かにキツネやタヌキは化けて姿を消せるのもいるけどでもウサギやイタチはどうなんですか?

自分で姿を消せます?

人間たちの手によってたくさんの自然界で生きる動物が住処を奪われ命がなくなってゆく。

そのことへの危機感や環境破壊について考えて欲しいというメッセージではないでしょうか。

 

人間の愚かさ

人間にとって快適な生活をするために他はおざなりにする人間の愚かさを伝えているのかもしれません。

最後に狸たちが昔の自然あふれた里山、田園風景を変化で見せますがそれを見て人間も懐かしそうに微笑みます。

人間もその風景の良さを知っているにも関わらず、環境を壊して新しい生活を築いていきます。

そんな人間の愚かな姿を狸を通して伝えているのかもしれませんね。

 

動物と人間の共存

もしこの作品をみんな幸せなハッピーエンドにするとしたら自然を守りつつ、人間も住みやすい環境を作る「共存」というかたちではないでしょうか?

実際は一部の変化できるたぬきは人間に化けて生活をし、変化できない狸は残された少ない自然の中で生きていきます。

結局は人間に勝てなかったというように狸たちの希望は通りませんでした。

現実的に共存はとても難しいことですがそのバランスを問う作品なのかなと思います。

個人的には、野生動物が人里に降りてきて悪事をやらかすといわゆる「害」として扱われますが、この作品を見るとそうなってしまったのも自然を破壊して住む場所を奪った人間に責任があるのかなと考えさせられました。

(もちろん人命や農作物への被害は困りものですが・・・)

 

今の暮らしがある背景や歴史を忘れるなという警告

今のこの快適な暮らしの裏では死んでいった動物たちがいる、犠牲のもとになりたっているということを忘れるなというメッセージが込められているような気がします。

この作品の舞台は昭和40年ごろですよね。

そのころと言えば東京オリンピックがちょうど開かれたときでもあり「高度成長期」と呼ばれる時代です。

人々の暮らしもどんどん便利で快適になっていくと同時に動物にとっては望ましくない環境へと加速度的に変わっていったということですね。

昭和50年(1975年)ごろからは絶滅のスピードがかなり上がっているそうです。

今作では「姿を消した」のではなく「姿を消すしかなかった」犠牲にしてきたものに目を向けてということを言いたかったのかもしれません。

 

変化していく環境の中で生きていく強さ

劇中でキツネの竜太郎が変化の出来ない狸の身を案じる金長に「滅びる運命なのです」と冷たく放つシーンがありますね。

これ、そのまま受け取れば適応できない動物は死ぬしかない、いずれ絶滅という道をたどるということですが、人間にも言えることではないでしょうか。

人間は死ぬということにはならないにせよ、時代についていけない人は取り残されていく、これは同じですよね。

人間に化けてでも、少なくなった自然の中ででも生きていく、その生き抜く力、適応していく強さ、それも描いているのではと思います。

 

日本の伝統文化や民俗学を伝える

今作には日本の民俗学や伝統文化がかなり色濃く描写されています。

葛飾北斎や歌川国芳の浮世絵や阿波踊り、狐の嫁入りなど民族的伝統をふんだんに取り入れています。

劇中の曲においても和楽器が使われどこか懐かしい日本の曲を表現していますし、声優は落語家の方が多く担当されていてこのあたりも高畑監督の意図があるように思います。

 

食品ロス問題や大量生産大量廃棄の懸念

冒頭の狸の会議の中でマクドナルドのハンバーガーで狸を釣るシーンがありますね。

このハンバーガーの入手方法は作中では描かれていませんが、黒い袋というあたりおそらく廃棄処分されたものでしょう。

今現在は分かりませんが少なからず当時は作り置きスタイルのマクドナルドで、売れなかったものは廃棄、それを狸たちは知っていたということですよね。

昨今食品ロス問題は強く叫ばれるようになり、減らす努力をする方向になってきていますが、この問題への警鐘もあったのかもしれません。

 

まとめ

平成狸合戦ぽんぽこのタイトルの由来や意味と作品を通して伝えたかったこと、メッセージについてまとめてみました。

・タイトルの由来は「阿波の狸合戦」と遊び心の「平成」と作品タイトルに「ほの字」をつける高橋監督の通例から決まった

・伝えたかったことは環境問題はじめ、人間の行いに対する危機感や警鐘

最後までお読みいただきありがとうございました!

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