2010年公開の劇場版コナン「天空の難破船(ロストシップ)」。
劇場版シリーズ14作目となる作品ですが、映画のトリックや内容から「駄作」と評価されています。
正直なところ私自身、コナン作品の中で一位二位を争う評価の低さです^^;
この記事では名探偵コナンの天空の難破船が駄作と評価される理由やトリックの漆についてまとめてみました。
名探偵コナン天空の難破船が駄作と評価される理由
一言でいえばつまらなかったという感想の天空のロストシップですが何が駄作と言われてしまう理由なのでしょうか?
その原因について考察してみました。
トリックがつまらなし推理要素が少ない
コナン作品と言えば難解なトリックですよね!
犯人予想も二転三転し、先が読めなくて、トリックも一度見ただけでは理解できなくて、あれって何だったの?と後から気になる!
そういう作品を求めているユーザーにとって今作はあまり推理という場面が少なく展開も一方通行で退屈になってしまったようです。
結果的に細菌がばらまかれるといった触れ込みも漆だったという結末、どんでん返しもなくテロリストの真の目的もなんだかなぁ・・・となってしまったのが正直なところですね^^;
推理要素よりもテロリストとのアクション映画?と言いたくなるような内容で、コナン映画にそれは求めてないというような評価につながってしまったのかなと思います。
キャラクター設定がブレすぎ
まずキッドですがこんな性格だったっけ?というぐらい違和感があります。
銀翼の奇術師や世紀末の魔術師のときのカッコよさはどこへ・・・?と思ってしまった方も多いのではないでしょうか。
ただ単純にキッドが好きで出てきて活躍してくれたらいいという方にとってはヤギと戯れたりかわいいキッドも見れて良かったのだろうとは思いますが^^;
蘭も騙されてしまうあたり仕方ないとはいえ、新一をずっと見てきてよくわかっているはずなのに、あげくキスまでという残念さが気になります。
ギャグ要素が強すぎる
キッドとコナンの掛け合いなどコメディ作品?というくらいギャグ要素が強いです。
犯人と対峙するシーンもコナン一人でやっつける非現実っぽさや、やたらコナンが不死身で緊迫感が感じられません。
ただ少年探偵団なども取り入れて、子供に見やすい作品にしたのかなぁと思われます。
死者ゼロで盛り上がりに欠ける
今作は劇場版コナンの中で初めて死者の出ない作品でした。
(後の作品、第16作目の「11人目のストライカー」も死者なしです。)
その分子供には優しい作品とも言えますが、不謹慎と分かりつつ言わせてもらうとハラハラ感がなくてつまらない!
コナンに求めるものはやはり推理ですよね。
死者が出て犯人を推理、どんでん返しがあって予想は裏切られ・・・という流れを期待する方が多いのではないでしょうか?
今作は飛行船が舞台で空と地上、さらにはテロ、爆弾、宝石、仏像など要素は詰め込まれていますがけっちらかったようになり雑と感じる方も多かったようです。
トリックの漆は実際にかぶれるの?
今回の細菌テロを用いた作品となってますが、結果的には漆によるかぶれでした。
作品の中では漆で発疹が出て倒れた女性までいましたが本当にそんなこと起こりうるのか、調べてみました。
漆とは
漆とはウルシ科の木から採取した樹液を書こうした天然樹脂塗料です。
主に塗料として利用され、接着剤としても使われますが漆器が一番有名ですね。
食器など器物に漆を塗ることで物持ちが格段に長くなるそうで、縄文時代から使われていたほど長い歴史を持っています。
漆は本当にかぶれるの?
乾燥していない漆に触れるとほとんどの人がかぶれるそうです!
漆アレルギーといって漆が毛穴に触れた場合にのみ症状が出るそうで主な症状は発疹で、水ぶくれができ非常にかゆみを伴うそうです。
アレルギー体質でひどく症状が出る人は全身に発疹が出る場合もあるそうで注意が必要です。
では漆職人はどうなるの?って話ですが、漆は耐性ができるようで触れてかぶれて治ってを繰り返すうちに症状が出にくくなるそうですよ。
漆で倒れることはあるのか?
アレルギーは実際にあるようですが、映画のように倒れたりするかというとそれは考えにくいようです。
漆のアレルギーは皮膚症状なので倒れるほどの症状は基本的にはないようです。
ただアナフィラキシーショックなどもありますしそのときの体調によってはゼロとは言えないでしょう。
映画においてはテロリストに細菌をばらまかれたという緊迫した状況で、症状が出れば当然細菌感染したと思い込む心理状態であったことからショックを受けて倒れたのだと推測されます。
まとめ
名探偵コナン天空の難破船が駄作と評価される理由とトリックの漆は本当にかぶれるのかについてまとめてみました。
・駄作と評価されるのは推理要素が少ないから
・漆は乾燥していないとほとんどの人がかぶれる
最後までお読みいただきありがとうございました!
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