劇場版コナンのシリーズの中でも特に謎解きやトリックの巧妙さで人気を誇る「名探偵コナン 世紀末の魔術師」。
実在する人物や歴史的背景を用いていることからトリックが非常に難解で理解が難しい部分がある作品でもありますよね。
この作品では怪盗キッドが映画に初登場する映画で大活躍をし、謎解き要素も盛り込まれています。
この記事では名探偵コナン・世紀末の魔術師に登場する怪盗キッドの予告状の意味やメモリーズ・エッグを狙った理由についてまとめてみました。
名探偵コナン世紀末の魔術師の怪盗キッドの予告状の意味は?
怪盗キッドの予告状の内容
物語は鈴木財閥の蔵からロシアのロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」が発見され、怪盗キッドからそれを頂きに行くと予告上が届くところから始まります。
この予告状の内容はこちらです。
黄昏の獅子から暁の乙女へ
秒針のない時計が12番目の文字を刻む時、
光る点の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する。
世紀末の魔術師 怪盗キッド
怪盗キッドの予告状はいつも暗号のようになっていて解読が難しいですよね^^;
では順番に解説していきます!
怪盗キッドの予告状の意味
黄昏の獅子から暁の乙女へ
これは犯行日を表しています。
黄昏は夕暮れの意味から終わりを示し、暁は夜明けという意味から始まりを示しています。
獅子座の誕生日は7月23日から8月22日。
乙女座は8月23日から9月22日。
そのことから8月22日の夜となります。
秒針のない時計が12番目の文字を刻む時
これは犯行時間を表しています。
前文の「黄昏の獅子から暁の乙女へ」の12番目の文字は「へ」。
これをアナログ時計の短針と長針に当てはめると7時20分となります。
つまり、犯行日時は8月22日午後7時20分となります。
小五郎がアルファベットの12番目の文字が「L」であることから3時だと推測しますが見事にはずれてしまいましたね^^;
光る点の楼閣から
これは犯行場所を表しています。
このときインペリアル・イースター・エッグは8月23日から大阪城公園内にオープンする鈴木財閥の所有施設、鈴木近代美術館で展示することになっていたため大阪にありました。
そのことから警視庁は大阪城の天守閣と予想するわけですがこの光る点の楼閣とは通天閣を示しています。
天守閣が光るわけではないことから平次が通天閣だと気付くわけですが、キッドは変電所を爆破し停電させた後に自家発電で電気がつく場所を見極めるために大阪を一望できる通天閣に身を潜めたのですね。
メモリーズ・エッグ
これはそのまま鈴木財閥で見つかった51個目のインペリアル・イースター・エッグを指します。
まとめると
8月22日午後7時20分、通天閣からインペリアル・イースター・エッグを盗みに行きます
という意味になります。
怪盗キッドがエッグを狙った理由は?
キッドはインペリアル・イースター・エッグを本来の持ち主である夏美に返す目的で盗もうとしました。
コナンは秘密の地下室でニコライ皇帝の三女で日本に亡命したマリアの娘が香坂夏美の曾祖母であることを知っていました。
インペリアル・イースター・エッグはマリアの夫で夏美の曽祖父の喜市が作ったものです。
秘密の地下室に仕掛けられた家族写真の光景に小五郎が「まさあに世紀末の魔術師だったんですな」と称賛しますが、喜市はロマノフ王朝の細工職人で「世紀末の魔術師」との異名を持っていました。
キッドが予告状に世紀末の魔術師と名乗るのはこのことを知っていたからなんですね!
なぜそんなことまで知っていたのかということについて劇中では触れられていませんが、きっとキッドの情報網を駆使して調べ上げたのでしょうね。
まとめ
名探偵コナン世紀末の魔術師の怪盗キッドの予告状の意味はとなぜエッグを狙ったのかの理由についてまとめてみました。
・予告状の意味は犯行日時と場所を示しており、8月22日の夜7時20分通天閣から参上するとの意味だった。
・エッグを狙ったのは本来の持ち主であるマリアの子孫、夏美に返すため
最後までお読みいただきありがとうございました!
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