時をかける少女は「時間」をテーマにした切ないお話で泣いた、感動したという声も多く人気の作品ですよね。
その一方で結構見かけるコメントが真琴を批判する声。
なかなか辛辣なコメントも多く、うざい、嫌い、イライラする、性格悪いなどなどヒロインにも関わらずすごい嫌われっぷりです。
しかしですね、この意見、よーくわかります!
きっとこの記事をご覧いただいた方には「私だけ?」という思いがあって訪問くださった方もいるかと思いますが、いえいえ全うなご感想だと思います。
というよりも敢えて意図してこんな性格にしているのではないかとさえ思います。
この記事では真琴がうざいと嫌われてしまう理由についてその性格を深堀していきたいと思います。
時をかける少女の真琴がうざいと嫌われる理由
なぜ真琴はうざいのか、それはざっくりいうと真琴の自分勝手な行動や頭の悪さに嫌悪感を抱く人が多いようです。
つまりは行動に嫌われ要素があるということですね!
彼女の行動に着目しながら嫌いと言われてしまう理由を考察していきましょう。
タイムリープを私欲のために使うわがままさ
タイムリープを自分の意志で使いこなせるようになった真琴は本当に些細な、はっきり言ってどうでもいいことにタイムリープの機能を使いますよね。
テストだったりカラオケを長時間するためというようなくだらないことに貴重なタイムリープを使うことに腹がたつ方も多いようです。
自己管理ができない頭の悪さ
頭の悪さというのはいわゆるお勉強の意味ではありません。
真琴は毎朝遅刻ギリギリで登校していますよね。
そんな時間の管理ができずルーズでだらしないところも嫌われポイントのようです。
さらに重要なミスがタイムリープを自分の欲を満たすために後先考えず好き放題に使ってしまい残数1。そこからその残りの1回もタイムリープしていることを千昭に問われてとっさに使ってしまう。
そんな頭の悪さがイラだちにつながります。
人の気持ちを考えないことにイライラ
「高瀬いじめ」とも言われていますが、家庭科の授業で高瀬にグループ変更を申し入れて危険な目に遭わせたり、千昭の告白もなかったことにしています。
自分の行動が周りにどう影響するかを全く考えておらず、自分がいいと思う道筋にするために周りの気持ちは全く考えない行動にイライラしてしまう人が多発しています。
巧介の恋愛にも首を突っ込んでますが正直これも巧介や後輩のためというよりもただのおせっかいで気持ちを考えてあげている感じでもなく、いいことをしてあげている自分に酔っているという感じ。
さらに後輩にケガをさせてしまうわけですが二人がうまくいった!と大喜び。
さらには真琴、千昭、巧介の関係が崩れることを危惧していたりと物事を考える基準がいつも自分であるために当然をかってしまいます。
自転車爆走
真琴は商店街のところでおばさんを巻き込むような危険な運転をしていますよね。
学校に遅刻しそうで急いでいたり、前を向いていないときも多々あり。
これは周囲の人にとって迷惑以外の何物でもありません。
真琴の性格が悪い理由
いろいろと嫌われてしまう理由についてあげてきましたが、真琴の性格がこのように描かれているのには理由があり、それはこの映画のテーマにもつながっています。
青春を描いている
この時をかける少女という作品はいわゆる「青春」を描いています。
恋愛や友情含めて高校生の青春を表現しているわけです。
恋愛に不器用で、友情も危うくて、進路という最初の大きな人生の岐路に立たされていて迷って、でも毎日がキラキラしていて、、、
そんな「二度と戻ってこない」大切な日々を描いているからこそ、完璧でない人物像にしたのではないでしょうか。
成長を描いている
この作品では「時間」が大切なテーマの1つですがその中で、登場人物の成長を描いています。
最終的には己の道を見つけて千昭も真琴も別々の道を歩んでいくわけですが、そこに至るまで、またその先の未来に通じるような成長を表しています。
千昭は未来に帰らなければならない一方で目的が果たせなかったり、真琴の時代の生活が楽しくて一歩先に進めずにいました。
真琴も進路もあいまいでやりたいこともわからずなんとなく楽しいだけの日々を過ごしています。
つまりはみんな「未熟」なのです。
わがままで自分勝手で、周囲の気持ちに鈍感で、恋愛に対しても真正面から向き合えない。
そんな真琴が自分の道を決めて歩いていく。
千昭も真琴との約束を胸に自分の世界で生きていく。
この成長を描くためにあえてこういうちょっと腹立つというか未完全な人物像にしたんですね。
まとめ
時をかける少女の真琴は性格悪い、うざいと嫌いと言われる理由について考察してみました。
・真琴は自分勝手で考えなしなところが嫌われポイント
・性格が悪く描かれるのは成長や青春を描くため
最後までお読みいただきありがとうございました!
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