真琴や千昭がタイムリープするのに必要な装置はなぜかくるみですよね。
くるみから体にチャージされてタイムリープできるようになります。
しかしなぜこの装置がくるみなのか不思議ですよね。
またくるみじゃなければいけない理由があるのか気になりませんか?
この記事ではなぜタイムリープ装置がくるみなのか、タイムリープの仕組みや条件とともに考察していきます。
時をかける少女でくるみがタイムリープ装置の理由はなぜ?
タイムリープの力が埋め込まれているクルミ。
早速タイムリープ装置がなぜくるみなのかについて考察していきたいと思います。
元ネタは銀河鉄道の夜に登場するクルミの化石
なぜクルミなのかということに関して細田監督が
銀河鉄道の夜に登場するクルミの化石からいただいた
とおっしゃっていたようです。
銀河鉄道の夜は宮沢賢治の作品でそこから派生した作品も多く一度は関連作品をご覧になったかたもいるかもしれませんね。
この作品の中では主人公とその親友が海岸でクルミの化石を拾う話があります。
実は宮沢賢治自身も実際に海岸でクルミの古種の化石を拾ったことがあるそうでこの作品の中にその体験を描写しているようです。
化石といえばそれこそ過去から未来へつながる、ある意味で時空をまたいでそのときの出来事を伝えるものですよね。
そんなところもこの作品にピッタリで監督はインスピレーションを感じたのかもしれませんね。
くるみでなければならない理由は?
ではくるみでなければいけないのか、くるみ以外ではだめなのかですが、正直なところくるみじゃなくても作品として問題はなかったと思います。
現に時をかける少女の過去の作品ではタイムリープのきっかけはラベンダーの香りだったりします。
なのでクルミであることにそれほど意味はないと思います。
たまたま監督が銀河鉄道の夜からピンときて装置としてクルミに決めたということだと思います。
タイムリープの仕組みや条件
そもそもタイムリープとは何なのか、その仕組みや条件も作品の中ではあまり語られていませんよね。
ここではタイムリープについて深堀していきます。
タイムリープとは
タイムリープは簡単に言えば
「自分の望む時間に巻き戻せる装置」です。
タイムリープはその力がクルミに入れられていて、クルミが体に接触することで体にチャージされます。
するとチャージされた人間はタイムリープする技術を習得します。
タイムリープするとタイムリープした本人の記憶は残りますが、本人以外は記憶に残りません。
そしてタイムリープする前の時間軸は周囲からすると無くなったことになり、戻った日からまた過ごしていくことになります。
これがタイムマシンとは決定的に違っていて、タイムマシンの場合、未来の自分も存在しつつ過去に行くことができます。
一時的に自分が二人いるというか過去の自分を見ることができるという感じですね。
しかしタイムリープの場合は未来の自分が過去にくるので時間が戻った時点で未来の自分の記憶はあるもののその存在、その時間軸は失われるということです。
タイムリープの発動条件
タイムリープを発動させるには「強い意志」が必要になります。
あの時間に戻して!と強く心で願うことですね。
真琴は川に飛び込んだり、時にはジャンプ台から飛んだりと危険な飛び方をしてタイムリープしますが、これはタイムリープの条件とは言えないと思います。
なぜなら真琴は千昭にタイムリープしてね?と問いかけられたときや、千昭が真琴と別れる際に最後に激しく川に飛び込んだりしていないですよね。
もちろん描写されなかっただけの可能性もありますが、そもそも飛ぶとかそういう行動が発動につながるわけではないと思われます。
ではなぜ真琴が発動させるときに飛んでいたのかといえば、それは最初にタイムリープしたときの条件を再現したからだと思います。
最初のタイムリープは自転車のブレーキが故障して踏切に突っ込んだときですよね。
坂道をかなり加速し遮断機にぶつかることで真琴は宙に浮きました。
この経験から真琴の中でタイムリープを発動する条件が「加速しながら飛ぶ」という認識になったためそういう行動になったんだと思います。
原作小説においても発動条件は「激しい心の動き」を基準としており特定の行動ではありません。
このことからもタイムリープの発動条件は強く願うことなんだと思います。
まとめ
時をかける少女でくるみがタイムリープ装置の理由と仕組みや条件についてまとめました。
・クルミは宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくるクルミの化石から
・タイムリープとは過去の自分の望む時間に巻き戻すこと
・発動条件は望みを強く願うこと
最後までお読みいただきありがとうございました!
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