時をかける少女ラスト最後のセリフ・未来で待ってるの意味は?千昭はなぜ帰ったのかその後も解説

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やっと思いが通じあったところで別れることになる千昭と真琴。

本当に泣ける切ないシーンですが、もう会えないであろう最後の別れで二人が言ったセリフは「未来で待ってる」「うん、すぐ行く走っていく!」ですよね。

あれ?また会えるってこと?未来で待つって?走っていくってどうやって?と疑問に思いませんか?

さらにこんな切ない思いをしてまでなぜ千昭は帰ったのかも不思議ですよね。

この言葉に込められた真意や千昭が帰った理由は何なのか。

この記事では時をかける少女のラストで描かれた最後のセリフについてその意味を考察していきます。

時をかける少女ラスト最後のセリフ・未来で待ってるの意味は?

では早速千昭と真琴のセリフについてその真意について考察していきます。

前提として、千昭と真琴はもう会うことはできません。

真琴が早送りのように時を過ごすことはできないし、真琴の時が経てばその分千昭の時間も経過していくため平行線を辿っていくため追いつくことはできません。

千昭が未来で待つというのも現実的に時を止めてということをすれば現代を生きている真琴へも影響あるため厳しいでしょう。

となればこのセリフは会うことを実現するための約束ではないことが分かりますよね。

ではその真意について考察していきます。

千昭「未来で待ってる」の意味

千昭の未来で待っているには2つ意味があると思います。

1つは未来で「絵画」を待っているという意味です。

千昭が真琴の時代に来たのは、この時代でしか見ることができない絵「白梅ニ椿菊図」を見るためでしたよね。

その目的を知った真琴は千昭が未来で見られるようにこの絵を守るという約束をしました。

千昭は真琴の時代で絵を見る前に未来へ帰ることになったため、未来で絵を待っているという意味があると思います。

絵を守るということは、真琴にとって千昭のことを想い大切にすることでもあるので、絵を千昭のいる未来まで守り、未来で見せることができたら千昭にとっては真琴の想いを受け取るということに繋がりますので未来で絵を待つというのが1つ。

もう1つは会えないと分かっていても希望を持つために言ったという意味です。

別れのセリフと言えば、さようならとか、またね、とかがありますが、もう二度と会えないと分かっているのにさようならは悲しすぎるし、またねは会えないからこそ言えないですよね。

このタイミングで好きだとか告白のようなことも言えない。

そんな中二人が希望をもって生きていくのに最適な言葉が未来で待ってるだったのではないでしょうか。

近いものでいえば先に死にゆく人がパートナーに対して「天国で待ってる」というような感覚に近いのではないでしょうか。

もう会えないことよりも、今を生きた先が千昭のいる未来に繋がるというのはとても輝く希望になると思います。

千昭は悲しみに暮れる真琴が明るく前向きになれるような言葉を残したのだと思います。

真琴「すぐ行く走っていく」の意味

未来で待ってるに対して真琴は即答で「うん!すぐ行く!走っていく!!」と言いますよね。

真琴ももう会えないことは分かっていたため、未来で待ってるの言葉をもらうまで真琴は悲しくて絶望したようにうつむいて泣いていましたね。

でもこの言葉をもらって真琴はまさに希望を手にしたように表情が明るくなり、すぐ行く!と言いました。

これは実際に時間を早送りにして未来に行くからとかいう話ではなくて、未来の千昭に繋がる今を一生懸命生きていくからね!と言いたかったのだと思います。

別々の世界を生きていくことを分かったうえで言ってくれた千昭の言葉に対して、今度はそんな千昭の背中を押すように、お互いに一歩前に進むためにこの言葉を言ったのだと思います。

千昭はなぜ未来に帰ったの?

こんなに切ない思いを抱えながらなぜ千昭は未来に帰ったのでしょうか。

千昭が真琴のいる世界に来た理由である絵の修復も間もなく完成するというタイミングでもあり、なぜ今?という疑問が残りますよね。

千昭は未来に帰った理由は大きく2つありそのあたりについて解説していきます。

絵を未来で見ることができるようになったから

まず本来の目的である絵を見ること。

魔女おばさんが修復中のこの絵は、千昭が自分の素性を真琴に打ち明けた際に、真琴がこの絵を守っていくと約束しましたよね。

これにより真琴の時代で見れなくとも千昭の時代まで絵は受け継がれることとなり、千昭の時代にとどまる必要はなくなりました。

そのため間もなく修復を待つ必要がなくなりました。

未来へ帰る決心をしたから

千昭は絵を見る目的で真琴の時代にきたものの、千昭のいた未来とはかけ離れた魅力のある真琴の時代や真琴やこうすけとの生活が楽しくて、未来へ帰る踏ん切りがつかずにいました。

ある意味でそんな気持ちも絵を見ていないという理由でごまかしていたのかもしれません。

帰らなければいけない現実と、このままでも過ごしていけるんじゃないかというような葛藤の中に千昭はいました。

そんな中、真琴から自分が未来人であることを打ち明けたことを知ります。

打ち明けた際に「過去の人間にタイムリープの存在を知られてはならない」というルールを犯したらもう会えないと真琴に言っていますよね。

そしてもうタイムリープを使えなくなり未来へ帰れない状況から、真琴がタイムリープすることで未来に帰れるようにしてくれたことも悟ります。

ルールを犯したことや、真琴が未来に帰れるようにしてくれたことで現実と向き合いかえる決心がついたのだと思います。

また敢えて真琴の時代で絵を見ないことで未来へ帰る楽しみを持てたのかもしれません。

千昭のその後についても解説

未来に帰った後の千昭について作品の中では全く語られていません。

ただ千昭は数学に秀でていて逆に漢字は読めないという特性があり真琴も理数系の大学に進むのではと言っていましたよね。

ちなみに時をかける少女の原作小説でタイムリープする未来人、千昭のポジションの人物は薬学部の大学生、実写映画では薬物博士をしている人物をしていました。

そのため千昭も理数系で薬学系の職に就くのではないかと思います。

別の角度からの考察として千昭が真琴の時代に来た目的から考えてみます。

戦争と飢饉のときに描かれた絵を見ることを目的にタイムリープしてきましたよね。

千昭の世界は現代にあるような当たり前の景色がなく荒廃していることは間違いありません。

そんな中で絵を見ることで、作者の心理を考えることで自分の生き方を考えたり、生きていく癒しを求めていたことと思います。

この絵を真琴が守っていくと決めたことできっと未来の千昭が絵を見ます。

それを見て千昭が自分の世界でどう生きていくかが変わっていくのではないかと思います。

 

まとめ

時をかける少女ラスト最後のセリフ・未来で待ってるの意味と千昭はなぜ帰ったのかについて考察しました。

・未来で待ってるは別々の世界で生きていく二人の希望

・千昭は目的を果たしたこと、ルールを犯したこと、真琴の行動から帰る決心をした

最後までお読みいただきありがとうございました!

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