1994年に公開されたジブリ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」。
ジブリ作品といえば裏設定や都市伝説など、作品の表面だけでなく裏側に込められたメッセージが噂になりますよね。
この記事では平成狸合戦ぽんぽこの裏話や裏設定、都市伝説についてまとめてみました。
平成狸合戦ぽんぽこの裏話は?
作品をつくるきっかけは宮崎駿の暴言
ジブリの教科書8 総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ (文春ジブリ文庫) [ スタジオジブリ ]
そもそもなぜ高畑監督が狸を主役とした作品を作ることになったのか。
今作の2年前、ジブリ作品では宮崎駿監督の「紅の豚」が公開されました。
宮崎駿監督は紅の豚の主役「ポルコロッソ」に自分を投影していました。
そのことから喧嘩しつつも肉親以上であった高畑監督に俺が豚だからお前は狸だと発言したそうです。
そのことから平成狸合戦ぽんぽこ誕生のきっかけとなったそうですよ。
たぬきたちは東映時代の高畑監督や宮崎監督の仲間たち
この作品に登場するたぬきたちは東映時代の高橋監督や宮崎駿監督の仲間たちがモデルになっているようです。
当事者にとっては誰を投影しているかわかるくらいの設定だったために宮崎監督は自分の青春を思い出し試写会中ずっと泣きどおしだったという逸話があります。
作品の中で主人公の正吉は高橋監督で、権太は宮崎監督なんだそうですよ!
宮崎監督といえば数々の暴言や横暴さでも有名な方なのでその性格をよく表していたのではないでしょうか^^;
そして宮崎監督が自身を投影したポルコロッソと、高畑監督が宮崎監督を投影した権太。
この差がまたとても面白いですよね^^
平成狸合戦ぽんぽこの秘密の裏設定や都市伝説
表向きでは江戸時代末期の円設「阿波の狸合戦」をモチーフに環境問題や動物との共存をテーマにして描かれていると言われています。
しかし、この狸や人間とのバトルや狸たちには全く別の意図があると噂されています。
ジブリあるあるではありますが、平成狸合戦ぽんぽこにまつわる都市伝説や裏設定、雑学について紹介していきます。
第二次世界大戦を投影
第二次世界大戦は日本がアメリカへ侵略戦争を仕掛けたという見方をすると全く当てはまらないのですが、この攻撃した理由には諸説ありますよね。
中でもマッカーサーが「日本が自国防衛のため攻撃せざるを得なかった」と発言している話は有名で、この意味をひも解くと、当時日本を取り巻く環境は四面楚歌状態で、アメリカから日本への石油の輸出がストップし、アメリカにあった日本の資産も凍結されていました。
そんな状況の中、さらに無理難題をつきつけられた日本は国を守るために戦争を仕掛けるしかなかったとの説です。
たしかに日本がアメリカという資源も人員も多い国、負けるとわかっているような勝算の見込めない相手になぜ攻撃したのかはよく議論されるネタではありますよね。
事実はさておき、先ほどの説をこの平成狸合戦ぽんぽこに当てはめると、人間という勝てない相手がアメリカ、勝てるわけないのにやらなければ住処がなくなるため攻撃しにいくしかなかった狸が日本、このような構図になり、この作品は第二次世界大戦を模していると言われているそうです。
長老狸は歴代元内閣総理大臣をモチーフ
作品に出てくる狸たちは自民党の政治家を投影しているという説もあり、中でも3匹の長老は元総理であるという噂があります。
佐渡島の団三郎=田中角栄元総理
阿波の金長狸=三木武夫元総理
讃岐の禿狸は=平正芳元総理
この3人といえば昭和40年代に名をはせた人物で、佐藤栄作総裁の後継の座を巡って争ったことでも有名です。
狸たちと出身地が同じで特徴が似ているというあたりからささやかれ始めたそうで見た目も煮ているともいわれています。
昭和VS平成
この映画では環境変化についても強く描かれています。
人間は都市化・情報化していく平成の時代、狸たちは古き良き時代をそのまま残したい昭和の時代、それを表しているとも言われています。
また狸たちの暴動は昭和の学生運動などを投影しているともいわれており、昭和の歴史を狸たちが再現しているとも考えられます。
労働組合の敗北を描いている
作品の舞台となっている昭和40年ごろといえば高度成長期真っ只中であり、同時に労働組合の敗北の時代でもあります。
高畑監督自身も東映時代に労働組合の副委員長だったこともあり大変な思いをしたという背景があります。
そのためこの狸たちの戦いを労働運動や学生運動とみたてて、人間という権力に戦っていく姿を描いていると言われています。
耳をすませばとつながり猫の恩返しへと続く
まず耳をすませばと平成狸合戦ぽんぽこの舞台は同じ東京の多摩です。
耳をすませばの主人公の住む町は集合住宅ですがこの団地は妖怪大作戦の場所と同じと言われています。
時系列的にも平成狸合戦ぽんぽこの1年後耳をすませばが公開されており、劇中の時系列もそれを反映したかのように、ぽんぽこで作っていた建物が、耳をすませばでは完了しているという描写も出てきます。
そして耳をすませばの劇中で主人公の雫が歌う「カントリーロード」の替え歌「コンクリートロード」。
これは多摩ニュータウン計画で森を切り開き、コンクリートという人工物だらけになった町を皮肉っているとも言われています。
歌詞全文を知りたい方はこちら(うたまっぷ)を参照ください、
そして極めつけは平成狸合戦ぽんぽこのエンディングと耳をすませばのオープニングが同じ景色!
さらに雫が書いた小説が猫の恩返しと言われています。
猫の恩返しに平成狸合戦ぽんぽこの面影はないですが話としては平成狸合戦ぽんぽこから耳をすませばに続き、猫の恩返しへつながるながれのようです。
多摩市の電車には狸が乗っている!?
多摩市の京王相模原線が混んでいるのは狸が人間に化けて乗車しているからだというほほえましい都市伝説がささやかれているそうです^^
最終的に変化できる狸は人間社会で生きていくという結末から生まれた噂話ですね。
また自動改札機が作動しない人が狸が化けている人間だとも言われているそうですよ。
まとめ
平成狸合戦ぽんぽこの裏話や裏設定、また耳をすませばへのつながりなど都市伝説についてまとめてみました。
いろんな噂がでるのはジブリあるあるですがどれも妙に信ぴょう性があったりしますよね!
こういった視線で作品を見てみるとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね^^
最後までお読みいただきありがとうございました!
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