uの世界で竜がいる城の中には母を祀る祭壇のようなものがあり、そこにはたくさんのバラが植えられていますよね。
それを見せた天使(クリオネ)はベルに「僕が育てた秘密の薔薇」と言いますが、その「秘密」についてベルが聞き返しても作品の中では明かされないままストーリーが進んでいきますよね。
そのため秘密ってどういう意味?なぜ薔薇なの?と思われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では竜とそばかすの姫の薔薇についてその意味や秘密について解説していきます。
竜とそばかすの姫の秘密の薔薇の意味は?
作品の中で薔薇は城の中をはじめ、ともくんの部屋や竜とベルのシーンなど要所要所で登場しますよね。
そのことからこの薔薇は作品の中で1つの重要なアイテムであることは間違いありません。
ではこの薔薇にどんな秘密があるのか解説していきます。
薔薇の花が持つ意味を解説
薔薇は竜である恵(けいくん)と知(ともくん)の母親に捧げているものですよね。
薔薇は華やかで人気の高い花である一方でお供えの花としてはふさわしくないと言われています。
それは供えた花はご先祖様に届くと言われており薔薇には棘があり触れると痛みを伴うことから不向きと言われているそうです。
しかし一方で薔薇と言えばプロポーズやお祝いごとにもよく使われる「愛」の象徴する花の代表ですよね。
お城の中では主に赤、白、青の薔薇が描かれますがその花言葉の意味は「愛情」「深い尊敬」「不可能」で、まさにもう二度と会えないお母さんへ向けた愛を表していると思います。
ちなみにasたちがベルにくれたピンクの薔薇は「温かい心」、竜にくれた黒い薔薇には「滅びることのない愛」という意味があります。
「秘密の薔薇」の意味
さて本題ですが、この薔薇をクリオネは「秘密」だと言いましたよね。
なぜ秘密なのか、それは父に対しての秘密と考えます。
父親の虐待シーンで赤いバラの花瓶を投げ倒す場面がありましたよね。
つまり父親は子供が母親を弔う気持ちをよく思ってない、または気に入らないと感じている可能性があります。
誰か身内が亡くなったときは家に写真を飾るとか仏壇や神棚などを置く、お墓参りするなどの行動をするかと思いますが、この虐待されている環境の中ではそれができなかったことが予想されます。
そのため母を想って育てているこの薔薇、この居場所は父親には秘密ということだと思います。
秘密の薔薇が竜の城にあるのはなぜ?
ではこの秘密の薔薇がなぜ竜の城の中にあるのかについて考察していきます。
城は恵と知の居場所
現実世界に居場所もなく助けも得られないけいとともにとって城は唯一の自分たちの居場所です。
だからこそ普通には入れないような仕組み、わかりづらい場所にしており頑丈に作られていたのだと思います。
唯一自分たちの好きにできる空間なので自分たちが一番やりたいことをこの城で実現したのだと思います。
美女と野獣のオマージュ
ちょっと夢のない話になってしまうかもしれませんが、この作品が美女と野獣のオマージュであることはご存じでしょうか?
知らないとしても話をみながら既視感やまんまじゃん!と思った方もきっと多いですよね。
美女と野獣において、城や薔薇というのは物語の要ですよね。
そのため今作においても美女と野獣の世界をオマージュしたから薔薇が登場し、その場所は城という設定になったというのが現実的かもしれません。
まとめ
竜とそばかすの姫の秘密の薔薇の意味や竜の城の中にある理由について解説しました。
・薔薇は母への愛の象徴
・秘密なのは父親に内緒という意味
・城は美女と野獣のオマージュ
最後までお読みいただきありがとうございました!
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