スチームボーイのエンディングの意味は?スカーレットのその後や続編について考察

映画

2004年に公開された大友克洋監督のSFアニメ映画「スチームボーイ」

今作ではエンディングの描き方がエンドロールでその後を伝えるようなシーンとなっており、レイの父親はどうなったの?スカーレットは?と疑問のまま終わってしまった方も多いかと思います。

この記事では映画スチームボーイのエンドロールについて解説しながらその後についてや続編についてまとめてみました。

スチームボーイのエンディングの意味は?スカーレットのその後は?

レイの父親は生きている?

レイの父親エディはスチーム城を空中に浮上させますが、残念ながら城の崩壊が進んでいきます。

最終的にスチーム城は爆発し、ロンドン上空には水蒸気が冷やされてできた結晶が舞う・・・というシーンに繋がります。

城の崩壊に巻き込まれて死んでしまったかと思ったらエンドロールの写真の中にエディの姿がありますよね!

あれ?生きてたの?となると思いますが結果的には生きています。

ただこれがどうやって生き延びたのかはっきりとしたシーンは描かれていません。

ただ最後に潜水艦ののぞき窓が海面から見えて移動するシーンがあったかと思います。

それに乗って脱出しテムズ川を逃げたのではないかと思われます。

なぜこのようにあいまいなまま終わり、エンドロールでいろんな想像を掻き立てる演出にしたのか。

たぶん公開当時は続編の企画がありそちらで詳しく描こうと思っていたのではないかと思います。

 

スカーレットのその後

今作では14歳で描かれているスカーレット。

エンドロールに出てくるアルバム写真の中ではスカーレット号の前で映っているシーンが登場します。

もしかしたら彼女もパイロットになったのかもしれません。

というのも、先ほども書いたのですが続編を示唆する発言を大友監督がしているんですね。

その続編の主人公がこのスカーレットにする構想がありました。

そのため匂わせるような感じでこのように描いたのではないかと思います。

 

冷気で本当に周りが凍るのか

この映画のラストは城の崩壊からロンドン市街を守るために爆発とともに吹き出した蒸気によって崩壊して出たがれきなどが凍って雪のように街に降る・・・となりますよね。

・・・こんなこと実際にあるのでしょうか?

これを考えるにはまずスチームボールの中身が何なのかを考える必要があります。

作品の中では「超高圧の蒸気」となっていますよね。

もし「高温の蒸気」であればそれはそれは熱くてとても凍るどころではありません。

ただこれが高温ではなくて「低温」つまり常温程度だった場合、可能性はゼロではありません。

超高圧状態の中の常温の水を開放した場合、膨張熱として周りの熱を奪うという作用が起きます。

この作品ではそれがあんな巨大な城が崩壊するほどのエネルギーを持った上記なので冷却効果も凄まじく凍って雪の様になったのかもしれません。

ただ実際に実験が難しいため本当になるのかは・・・ごめんなさい、分かりません^^;

スチームボーイの続編はある?

チラホラと続編について書いてきましたが、公開から18年経つ今。

さすがにないのではないでしょうか^^;

スチームボーイが公開された当初は大友監督自身がパンフレット内や新聞の取材などでヒロインを主人公とした「スチームガール」として続編を示唆する発言をしておりました。

またそのときには映画に限らずテレビとかでも・・・なんて話があったそうですが今現在続編の話は全く聞きません。

スチームボーイの製作期間は9年と言われておりますがさすがに続編でそれほどの年月を費やすとは思えません。

なぜ企画がとん挫してしまったのかはやはりヒットしなかったことが影響しているのではないでしょうか。

なんといっても製作費24億円に対し、興行収入11.6億円。完全なる赤字です。

大友監督と言えばAKIRAが有名ですがそれゆえに期待値かったためか、今作に関しては厳しい声が多く聞かれています。

そのため公開当初、制作段階ではシリーズ化や続編を構想していたけど実現しなかったというのが現実ではないでしょうか。

まとめ

スチームボーイのエンディング、エンドロールの意味について解説、またその後や続編について考察してみました。

・レイの父は生きている

・スカーレットはパイロットになった!?

・冷気で凍ったのはスチームボールの中身が常温水だったから

・続編は企画はあったもののとん挫

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!!

関連:スチームボーイはひどい失敗作?つまらない駄作と言われる理由を考察

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