SNSのFacebookを創設したマークザッカーバーグらの実話をもとに作られて2010年に公開された映画「ソーシャル・ネットワーク」。
映画の中で描かれるマークザッカーバーグは極端な行動が目立ち、表情などから発達障害の1つであるアスペルガー症候群ではないか?と思うような人物像となっています。
「実話をもとにつくられた映画」という触れ込みから実際のマークザッカーバーグがそのような行動をしたように思ってしまいますが、実はそんなことはありません。
この記事では映画ソーシャルネットワークで描かれるマークザッカーバーグをアスペルガー症候群のような人物像にした理由や実際の人柄や性格についてまとめました。
ソーシャルネットワークの映画のマークザッカーバーグは発達障害?
ソーシャルネットワークを見ているとマークザッカーバーグの行動や発言などでびっくりするようなことが多々ありますよね。
・エリカを怒らせてもなぜ怒ったのか分かっていない
・中傷ブログを書いて女子大生の顔比較サイトをつくる
・理事会や訴訟を起こされて話し合う場面でも空気が読めず悪気もないため全く論点が合わない
・ビールを投げつける
・雨の日に友人を迎えに行かない
・エリカに振られてもエリカに絡みに行ったり友達申請までする執着や感情の理解不足
・謝らない、笑わない
このようなマークザッカーバーグの行動から映画を見た人には発達障害のアスペルガー症候群なのではという感想を持った人が多くいるようです。
たしかに共感性に欠けており、場の空気の読めなさや極端な行動が目立ちますよね。
マークザッカーバーグはアスペルガー症候群なのか?
そもそもアスペルガー症候群とはですがこのような特徴があります。
・相手の気持ちや意図を創造する、空気を読むのが苦手
・相手にどう思われるかの想像が苦手なので率直に発言してしまう
・会話において冗談やお世辞が通じず文字通りに受け取ってしまう
・臨機応変な対応が苦手で予想外のことにパニックを起こすこともある
・高い集中力や記憶力
これらは育て方の問題ではなく脳機能の認知発達に偏りがあるために起きてしまうようです。
この特徴、映画のマークザッカーバーグにかなり当てはまりますよね!
もちろん全てのアスペルガー症候群の方がこういった症状が出るわけではないですが、映画で描かれるマークザッカーバーグにはかなりこの特徴を盛り込んだ人物像になっていることが分かります。
実際のマークザッカーバーグの人柄や性格は?軽度のアスペルガー?
映画の中ではアスペルガー症候群のような人物像に描かれたマークザッカーバーグですが、実際の人物は全く違います。
優れた才能からアスペルガー症候群などなにかしらの偏りが見られると推測され噂になることはありますがそういった診断がされているという発表はありません。
高い集中力や記憶力
彼は父親が所有していたパソコンに興味を持ち好奇心からどんどん夢中になり、パソコン専門の家庭教師を連れてきてくれたことでますますのめり込み最終的に先生が教えることはないというぐらいに成長して12歳にしてソフトまで作ってしまいます!
この高い集中力や記憶力、さらにアスペルガーの特性の中に同じことのくりかえし(反復)が得意というものがあります。
そのためコンピューターなどの反復練習が効果をあげるものに向いていると言われています。
このあたりから軽度のアスペルガー症候群なのではないかと噂されています。
毎日同じ服を着る
また同じ服を何着も用意し毎日同じ服を着ることでも有名で、これもアスペルガーの特徴である同じパターンを好むからだと分析している人もいます。
ただこれについて彼は「服に対して何を着ようかと考える時間や決断するエネルギーが無駄」という理由だと説明していることからアスペルガーの症状ではないと言えます。
友達が少ない
映画内でもそうですが友達が少なく限定された人と深く付き合う傾向があります。
これは実際のマークザッカーバーグでも言えるそうです。
ただその理由ですがコミュニケーションが苦手ではなくIQの高さではないかと個人的には思っています。
IQはご存知の通り知能レベルを表すものですが、これが20違うと会話が成り立たないと言われています。
マークザッカーバーグのIQはというと160以上と言われており、一般的な人の平均は100です。
そうなるとマークザッカーバーグと対等に話が出来る人がそもそも少ないのは一目瞭然ですよね。
インタビュー動画などを見ても普通にキャッチボールできていますし、ユーモアある発言や表情豊かに話しているので映画で描かれているような空気が読めないから人間関係が築けないということはないと思います。
完璧主義で妥協しない
彼は完璧主義で妥協しないことでも有名です。
一緒に働く人達にも目的に対して達成できないときはなぜできないのかということを問うそうです。
一度決めたら絶対に最後までやり遂げる!
これは仕事に限らずどんなに小さなことでも集中して取り組むそうですよ。
とても一途で家族を大切にする
映画ではエリカという人と付き合っているのですが彼女は実在しません。
実際のマークザッカーバーグはフェイスブックを立ち上げるころには現在の妻であるプリシアチャンさんと付き合っています。
実に9年という月日を共に過ごして結婚にいたっており、今もとても大切にしています。
娘が2人いますが生まれたときには育児休暇を取得したり寝かしつけを行ったりとても協力的なんだそう。
また長女が誕生した際には娘に宛てた手紙をフェイスブックにのせ、その内容も話題になりました。
あなたが誕生したことで「どんな世界を生きて欲しいか」を考えるきっかけをもらいました。
あなたが今後生きてく世の中が今よりもいいものであるように、その世界を作るためにお父さんお母さんは頑張るんだ、そして愛と希望と喜びに満ちたものになりますようにとの願いが込められています。
壮大な愛を感じる手紙ですよね。
そして彼ならその目的のための労力を惜しまないでしょうし素敵な世界を実現するために努力してくれることでしょう。
倹約家で豪遊したりしない
マークザッカーバーグは倹約家としても知られています。
そもそもお金を稼ぐスタンスは贅沢をするためではなく、「世の中の人に役立つサービスを」ということが念頭にあります。
先ほど書いた娘への手紙にはもう1つ、夫婦ふたりで持っているFacebook株式の99%を寄付していくことに決めました。と発表されました。
お金の使い道も世のためになることへの投資が大きいようですね!
マークザッカーバーグが大切にしていることは「GRIT」
全人口の0.1%~1%しかいないと言われるIQ160以上のマークザッカーバーグは誰もが認める「天才」です。
しかしマークザッカーバーグが大切にしているのはGRIT(グリット)というやり抜く力です。
これは好奇心から練習し目的と希望を持って物事をやり遂げる力でマークザッカーバーグは「成功のカギは信念とGRITをもつことだ」とも発言しています。
彼の近くで働いたことのある人は彼を天才だという意見はほとんどおらず、何が凄いかを語るときには「知的好奇心」「粘り強さ」「限られたリソースを配分する能力」「向上心」と言うそうです。
壮大な計画も実現できる小さな目標に分けてそれを達成していくことで結果的に最終目標へたどり着くという力が非常に高いようです。
ソーシャルネットワークの映画でアスペルガーの人物像にした理由は?
実際のマークザッカーバーグが映画内の人物像とは違うということが分かると、なぜあのようなキャラクターにしたのかが気になりますよね。
実はあの映画はフェイスブック立ち上げに関わった人物や訴訟問題などは事実ですがその他の設定やエピソードはほぼフィクションとなっています。
先ほどちらっと書いたようにエリカという人物もいませんし、フェイスブックの立ち上げのきっかけも復讐心からではありません。
マークザッカーバーグをアスペルガー症候群のように描いたのは、単純に映画におけるキャラ立ちだったり、「天才」という特異的な才能を分かりやすく、凡人との差を表現するために極端な性格にしたのではないかと思います。
そのため、主役に共感しがたいというちょっと不思議な構図の映画にではありますがだからこそ面白い作品に仕上がったのではないでしょうか。
映画を見たマークザッカーバーグは事実とは違うと話し、ショーンパーカーもあれはフィクションだと語っています。
当然ながら当人たちにとってはいい気分にはならないかもしれませんがマークザッカーバーグはインタビューで「事実と違う部分が混ざっていて結構面白かった」と話しておりその器の広さも彼の魅力の1つだと思います。
まとめ
ソーシャルネットワークの映画のマークザッカーバーグは発達障害のアスペルガーのようだけどそのように描かれた理由や実際の人柄や性格についてまとめました。
・実際のマークザッカーバーグは軽度アスペルガーの疑いはあり
・映画はフィクションで事実とは異なり、人物像も全然違う
・アスペルガーのような特異的キャラにしたのはキャラ立ちや天才を分かりやすく表現するため
最後までお読みいただきありがとうございました!
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